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わずか1ヶ月で導入完了。組織の全体像を可視化し、離職や人材異動における真の課題を特定

2021-07-01
わずか1ヶ月で導入完了。組織の全体像を可視化し、離職や人材異動における真の課題を特定

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1982年より伊藤忠商事の人材系会社としてスタートし、人材関連事業でサービスを広げてきたキャプラン株式会社。現在はパソナグループの傘下として人材研修やHRテックサービスを提供している。「なんとなく組織の課題があるように感じていましたが、具体的に何であるかは確信が持てなかったです。」と語るキャプラン社タレントマネジメント事業部長の平間芳和 氏からわずか1ヶ月で課題を可視化したプロセスを伺いました。

※所属部署は取材当時のものになります

(以下敬称略)

「課題がはっきり見えないこと」が長年の課題だった

本日はよろしくお願いいたします。まずは、キャプランについてと平間様が感じていた課題について教えて下さい。

平間:「キャプラン社は吸収合併を経てできた会社です。キャプラン社には社員の文化や考え方、そして今までのキャリアとそこに紐づくスキルの多様性に強みがある一方で、会社が一丸となり向かっている方向が定まっていませんでした。キャプランの抱えている課題感が何なのか、またその課題感が正しいのかは社員1人ひとりを個別具体的に見るのではなく俯瞰的に見ないと判断できないだろうなと、なんとなく感じてはいました。」

その課題に対して、どのようなアクションを起こされたのでしょうか?

平間:「真に正しい課題を見つけようと既存の人事基幹システムやBIツールを試しましたが、組織としてのマクロな課題は見えてきませんでした。それはどの既存ツールも、タレント個人を虫の目で見るようにフォーカスしていて、組織として鳥の目のごとく見るようには設計されていなかったからでした。」

様々なBIツールを試されていたんですね。パナリットに決めていただいた決め手は何だったのでしょうか?

平間:「決め手は、「データクレンジングの正確さと素早さ」と、「完全日本語対応」でした。データを利用するといっても、データが綺麗に整頓されていることは稀で、特にHR領域では、扱いづらいデータを扱わなくてはいけないことの方が多いです。キャプラン社も例に漏れず、整っていない2万件のCSVデータを見ていました。最初にデータを見たときに、「最悪。クレンジングするだけで1年はかかりそうだ」と感じました。

平間様自身のご経験といいますか、土地勘みたいなものも意思決定に大きく影響していそうですね。

平間:「人事データを導入・活用しようとする企業さんがよく陥る第一歩として、まずデータサイエンティストを雇いましょうとか、人事部門が統計学を学びましょうとか、専門家の採用・育成に回り道をしようとするケースが散見されます。またほとんどの場合、人事データは整っていないため、データの専門家を採用・育成できたとしても、データクレンジングのコストや労力が膨大に掛かってしまいます。私達は、HRテックサービスの導入を支援しているからこそ、人事データ導入や活用の難しさを誰よりも認識していると自負しています。まずはデータクレンジングの壁を超えること。これは本当に大きな問題だと思っていました。」

だからこそ、弊社のサービスを選んでいただけたのですね。

平間:「そうですね。この大きな壁を乗り越えることができるのがパナリットでした。パナリットにはデータクレンジングのサポートがあり、また人事やデータの専門的な知識がなくても使いやすいUI・UXを実現していると思います。他社ツールであれば必要であったはずの、データ成形にかかるコストやツール活用のための教育コストは一切かからず、契約開始から約1か月でパナリットの導入・実装を終えることができたのは、本当に驚きでした。また他の外資系のBIツールと異なり、ツールのUIやサポート体制においても完全に日本語対応している点もよかったです。これにより使用者へ情報が抜け漏れなく行き届きますし、圧倒的な使いやすさを実感しています。」

実際の成果についてもお聞かせいただけますでしょうか。

平間:「これまで社内で議論されてきた課題感は個人の勘によるものであり、データに基づいたものではありませんでした。私が当初考えていた仮説と、パナリットによって浮き彫りになった実態とを比較した結果は、こちらの図の通りでした。」

この結果からどのような示唆が得られましたか。

平間:「パナリットによって組織としての課題が明確化されました。今まではタレント(個人)の動向把握に終始していたところを、ピープル(組織全体)の分析も加味することによって、より立体的な課題把握と早期の示唆・解決策出しを実現することができました。SAP 社が提供する Success Factors 等のタレントマネジメントツールを昔から導入してきた企業は、次の段階であるピープルアナリティクスを求め始めています。キャプラン社の顧客企業の中にも、ピープルアナリティクスを取り込もうとしている先進的な企業が存在します。これからは個人の問題を見つけるだけでなく、組織の課題について向き合っていくことが必要だと思います。」

運用もこれから本腰が入ってくるのかと思いますが、今後の展望についても教えて下さい。

平間:「これからは、コミュニケーションなどの動的データも加えることで、組織改善のPDCAサイクルをより進化させたいと思っています。パナリットを導入して人事データを可視化したことで、組織の真の課題を発見できました。職場の社員がこれまで漠然と抱えていた課題感を明確化し、示唆を与えてくれたのです。次は明確化された課題に対して、施策を打って改善していきます。半年から1年くらいのサイクルで、課題の発見から解決策実行のプロセスを回したいと考えています。」

ありがとうございました!